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2024.04.15

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不意を突く魅力、イ・チェミン



平均身長が高くなったという最近の新人俳優の中でも圧倒的な身長(189cmというが実際に見るとさらに大きく感じる)が先に視界に入ってくるとしたら、その次は同世代より成熟しているがまだ少年の無邪気さが失われていない顔が見えてくる。端的に彼はTVドラマデビューをするや否や10代の学生(「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」で親に言われるがまま勉強に専念している模範生ソンジェ)、30代秘書(「ハイクラス ~偽りの楽園~」)、さらには現世と前世で時代を超越する悪縁(「生まれ変わってもよろしく」)で顔を広めた。外的に良い才能を持っている新人俳優にいち早く訪れた幸運のように見えるかもしれない。だが、彼には舞台とカメラの差を痛感し、映像演技とは何か真剣に考えた期間があり、現場での教えは今年Netflixで公開される「ヒエラルキー」で主演を掴む土台となった。「学校の演劇舞台では、いわゆる感じたままに演技することが多かったが、カメラの前ではやや大げさに見えたり、感情が見えにくい時もあった。カメラに撮られた自分の姿をモニタリングしながら、その接点を探すのにものすごい時間がかかった。自らが感じて表現することと、第三者が見た時に感じる感情は大きく異なるということを悟った。」その結果をよく表すことができた作品が「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」のソンジェだ。カラオケでZICOの’Any song’を無茶苦茶に歌ったり、ヘイ(ノ・ユンソ)と気持ちを確かめ合った後に「手繋ごう、手繋ごう」と言ったのはアドリブで、甘えた姿は本能的に感じていた感情と行動が視聴者にもキャラクター本来の曖昧な初々しさを表現した、新人俳優だからこそできる’良い’演技だ。

「父が冗談交じりでこんなことを言っていた。男だったら一度くらい輝く人生を生きてみなければならないのではないか、と。(笑)」模擬試験の成績も優秀だったという彼の学生時代は一見「イルタ・スキャンダル~恋は特訓コースで~」のソンジェに近いように見えるが、彼の父親の言葉通り’輝く人生’に向かった分岐点は高3の時に迎えた。勉強をしながらも俳優達の演技をとても見たくて「ミスター・サンシャイン」をよく見ていたイ・チェミンは、結局本能が導く俳優の道を選んだ。そうして勉強と演技科の入試、二兎を逃さなかった結果、韓国芸術総合学校演技科に2019年に入学した。誠実な気質は基本を重要視する態度につながる。「わけもなくかっこいい声をしていると思われたくて、声を低くしていた時期もあった。今考えるとなぜそうしていたのかと恥ずかしい。むしろ発音が良くなくて伝達力が落ちた。」元の声を捨てることに2年も費やしたというこの新人俳優がインタビュー後に向かう場所はやはり発生教室だった。「昔は発声練習をする理由がよく分からなかったが、最近は時間があっという間に過ぎるくらい楽しく教わっている。」とし、基本の練習も楽しい遊びのように受け入れる彼がいつか撮りたい映画は「発声を劇的に見せることができるノワールジャンルや時代劇」だ。真っ直ぐに道を歩む模範生のように思えるが、彼はまもなく一人暮らしを始めるらしく、’日記を書くこと’が目標だという。あまりにも素朴だが、理由がさらに興味深かった。「部屋の中で日記を書いている時に誰かが突然ドアを開けたらとても恥ずかしいが、一人で住むならなんとなく出来る気がする。」とのこと。不意を突く魅力の持ち主が、誠実な上に、それを楽しんでいるならば、心を許さざるを得ない。



挑戦してみたいキャラクター
「ロマンティックコメディーに挑戦してみたい。例えば「サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜」でパク・ソジュン先輩がキム・ジウォン先輩とイチャイチャしながら見せてくれたケミストリー? 女性が先に愛嬌を振りまき、男性がマネする姿がとても面白かった。監督と共に面白いアイデアを出しながらリハーサルする過程も楽しいのではないだろうか。」

自分だけのプレイリスト
「Giveonの’Heartbreak Anniversary’ 杯を持ってたくさんの人々の前でライブする姿を偶然YouTubeで見た。白い半袖シャツに黒のスラックスだけ着てたが、どうしてあんなにかっこいいんだろう?とてもセクシーで惚れた。’これがハリウッドの自由なのか!’と思ったり(笑) 最近一番聞いている歌だ。」




写真提供:CINE21.com
出処:CINE21.com