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2024.09.18

MEDIA

包み込む力、イ・チェミン的思考



余裕を失わないように「そうだ。そんなこともある」を心の中で繰り返すという俳優イ・チェミンに会った。

 

俳優イ·チェミンとして初めて受けたオーディションを覚えてる?
4年前「ハイクラス~偽りの楽園~」オーディション会場に入るやいなや「私の人生で初めてのオーディションです」と言いました。監督が初めてのオーディションにしては緊張しないようだと言ってくれましたが、いざ私はとても震えてどのようにオーディションを終えたのかよく思い出せません。

緊張感がない方みたいだね。
緊張すればするほど、もっと明るく見せようとします。その時も心の中でこんなことを考えていました。「違います!すごく緊張しています!今わざとすごく笑っているんですよ!」

先日、ネットフリックスシリーズ「ヒエラルキー」で初主演作を披露した。“カン・ハ”という人物を演じながら、最も重要だと思った感情は何?
カン・ハが復讐を決心した理由は愛だと思いました。兄を愛していたから兄の死に関わり責任がある人々に復讐したいと思ったのだろう。ところが、復讐を果たすためには自分が誰かを愛するようになるかもしれない、それは“ジェイ”も含まれていることに気づきます。このような混乱をうまく表現したかったです。ジェイに対する感情も本当の愛になる直前の何かだったのかもしれない。10代は自分の感情がよく分からないまま揺れ動く時がありますから

撮影していて自分で満足できたシーンはあった?
うーん…私の演技は残念な点が先に思いつくので、答えるのがちょっと難しいです。
でも一つだけ思い出したから、それを話さないと。カン・ハとジェイが自転車に乗って行く途中、雨に降られて屋根の下で少し休むシーンがあります。みなさんはありきたりなシーンだと思うかもしれません。ところが、撮ってみるとなぜこのシーンが入るのか納得がいきました。照明も雰囲気も青春ドラマ特有のみずみずしさがよく盛り込まれていたのです。

「ヒエラルキー」が俳優イ・チェミンに残したものは何か?
変化と成長。監督が自分の頭の中で描いているドラマの絵を共有してくれたおかげで目つきやセリフ、呼吸などをドラマ編集する時、どのように場面が自然に繋がるのか見極めることができるようになりました。以前なら「真心が重要だ」とキャラクターの感情だけに集中しましたが、今は演技をしたとき画面の向こうで、少しでも迫力があるように見せられる方法はないかと悩んでいます。

 



 

仕事の中でも、撮影現場が一番楽しい?
自分も知らなかったことですが、私は人と一緒に仕事をすることが好きなようです。
一番楽しく、また一番大変。元々一番大変なことをしてこそ成長するんじゃないかと。

「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」で演じた“ソンジェ”も10代だった。イ・チェミンの10代は誰と似てた?
“ソンジェ”は模範生のように見えるが、嫌われることを恐れていつも良い姿を見せようと努力します。他人からすると明るいかもしれないが、内面に怒りのエネルギーを持っています。 人間なら誰しもが持っている姿であり私を通じて作り出したので、結局二人の人物の姿を持った10代だったようです。

俳優になって4年目。俳優になってよかったと思う?
良かったとも思うし、たまにこんなことも考えます。もう少し色々な経験をしてから俳優になればよかったと。高校生の時、勉強だけに集中して頑張ったのがちょっと残念だった。また過去に戻ったとしてもいざ違うように生きることはないと思うんですが、色々な経験をしてこそ良い演技ができるというのは本当のようです。

どんな演技が、いい演技だと思うの?
良い演技の定義は様々で、また状況によって変わると思います。簡単に言えば良い人がする演技が良い演技のようです。俳優は何よりも他の人と息を合わせて演技をしなければならないし、見る人たちに影響力を及ぼすから。良い人になれるというのは、実は難しいことです。人間は利己的な存在なので、自分の幸せと他人の幸せを一緒に受け入れることが容易ではないからです。たとえば、私が一生懸命準備した演技があってもそれを前面に出すよりは、相手の俳優に合わせてみる。そのためには柔軟な態度、心の余裕があってこそだと思います。

何を伝えたいのか分かる気がする。でも俳優デビュー以来、一度も休まずに働いたよね?疲れずに心の余裕を持つことができるの?
本当に一度も休まず撮影し続けました。でも私はとても単純になれるタイプなんです。バスケをしてピアノを弾いてカラオケで歌を歌うと、いくらストレスを受けていてもそれですっかり忘れてしまいます。
本当に大きな長所だと思います。また以前「チェミンの日常は私達と似ている」とファンの方からも言われました。バスケをしたり、美味しいものを食べに行ったり。 私もそうすればストレスが解消されます。 一昨日もバスケをしたし、明日またバスケをする予定で週に3、4回はします。所属チームもあります。
 

俳優たちが集まったバスケチーム?
違います、地元でバスケをしていてあるお兄さんたちにスカウトされました。
もう2年くらい経ったと思うけど、一緒にバスケをするお兄さんたちの中には元バスケットボール選手もいました。

『SLAM DUNK』のキャラクターの中で誰が好きなのか気になるな。
ソ・テウン(流川楓)です。 オールラウンダーで自分の芯が強くある人で何よりソ・テウン(流川楓)特有の余裕があります。

 



 

じゃあ最後に質問をもう一つだけ。“チェミン的思考”とは何だろうか?
「そういうこともある」仕事をする現場にはやむを得ず予想できない問題が常に発生しますが、その度に淡々と「そうだ。そんなこともあるよ」を心の中で繰り返します。余裕を失わないように。